2013年8月10日土曜日

牛頭崇拝と角(4)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:120頁

 第二章 メソポタミアと牡牛 牛頭崇拝と角(4)

  シュメル語に「イ i 」という語がある。

 「高める・上げる」を意味する。

 ドイツ語の同意語は heben で、

 「持ち上げる、起こす、引き上げる、掲げる」と内容が広がる。

 この heben に対応する英語が heave である。

 独英の単語が古代の北メソポタミアとどのような経緯で関係あるのか

 具体的に証することはできないが、

 「牛頭を掲げる」の「掲げる」の表現に係わりがあると思われる。

 つまり、

 現在に継承されている iberi 、 eberi の同義語と考えるからである。

 「牛頭を掲げる者」は固有名詞となり、

 牛頭の「信奉者」ないし「崇拝者」をも

 内包して使用されるようになったと思えるのである。

  Khald-iberi 、 Celtiber はギリシャ語やラテン語にもみえる

 ギリシャ・ローマ時代の呼称である。

 シュメル語の中に「 i-ab-ri 供儀の牛を献げる」という表現があり、

 その文法上の慣習から母音短縮が起こり

  ibri ないし ebri の用語が生まれた可能性もある。

 ともあれ古代においてカルトイベリが存在したことは

 史料の上でも確かな事実である。

 牛角信仰を持った人々の名称がカルト人ばかりでなく、

 「牛角を掲げる人々」としての

 カルトイベリ人でもあったことを確認しておきたいのである。

 ARPACHIYAH1976

 『参考』

 Tell Arpachiyah (Iraq).

 まんどぅーかネット

  シュメル語・日本語

 《Key Word》

 シュメル語

 カルト人=牛角信仰を持った人々
 
 カルトイベリ人
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