創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:144頁
第二章 高床式神殿の祭神(三)創造主(3)
シュメル時代に実在した王の名ドゥムジは
アッカド語に tammuz と転訛し、
神格化され賛美歌が寄せられているが、
その中で「太古の母」である zikum とすでに紹介した
「天空」が名指しされていると同時に
「空を横断する偉大な母」と太陽を想起させる表現がある。
シュメル語では母は「アマ ama 」といい、
絵文字では「米□」と描かれ、
天空 zikum 「絵文字」を神「絵文字」が移動していく図柄で、
楔形文字では「絵文字」となり天空の中を神が動くことを示す
「絵文字」が付け加えられている。
明らかに母神が太陽である証明となっている。
ここで、
巻頭に紹介した日本の信濃風土記逸文に残る
「箒木」を思い出していただきたい。
あるとみえるが、近づくと見えないというのが主旨であった。
目を直に向けると眩みして
何も見えなくなる現象といったものと考えれば
碗形土器の幕の内に何も描かれていない意図は
太陽を表していると理解できる。
因みに tammuz は聖木の呼称となっており「箒木」に対応される。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
まんどぅーかネット
シュメル語・日本語
《Key Word》
シュメル絵文字
箒木
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