2013年8月3日土曜日

埋葬儀礼と牛頭(1)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:103頁

 第二章 埋葬儀礼と牛頭(1)

  ケルメズ・テレ遺跡が属する原新石器時代

 (紀元前九千三百年~八千五百年頃まで)と同時代の遺跡が

 北シリアにある。

 アレッポの東方、ユーフラテス川のトルコから

 流れ出し大きく曲がって東流を開始する地点に

 現在アサド湖と呼ばれる人造湖が造成されているが、

 その東近くにあるムレイビト遺跡がそれである。

 ここでも円形ないし楕円形の住居が

 原新石器時代の古い時期から

 永きにわたって使用された遺構として、残されている。

 遺物の中から動物の骨が発掘され、

 野生のロバ、鹿、野牛を狩猟していたことが解る。

 しかし、注目すべきは、

 動物の頭骨が建物の壁に掛けられていたことを

 示す発掘があったことである。

 そのような住居の慰留は今までのところ

 ムレイビト遺跡を以って最古とする。

 馬、牛、鹿(ガゼル)などの大型有蹄獣の狩猟は

 次の無土器新石器時代(紀元前八千五百年から七千年頃まで)

 に入ると盛んに行われるようになる。

 アナトリアのタウロス山脈の西側にある

 ハジラル遺跡では二万五千体に及ぶ牛の遺骨が堆積していた。

 また、イランのテヘランの北側、
 
 カスピ海の南岸に広がるエルブス山脈にある

 タペ・サンギチャハマック遺跡からは

 約六千体の牛の遺骨が確認されたとの報告がある。

 同遺跡からは馬の遺骨四千一百体も確認されている。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 石器時代

 アレッポ

 ムレイビト遺跡

 アナトリア

 タウロス山脈

 カスピ海
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