創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:125頁
第二章 高床式建物と神殿(3)
後世十五世紀末に始まったイングランドの囲い込み運動、
さらに日本の海岸で一九七〇年代から始められた
ハマチ養殖業はその例である。
アルパチャの碗形土器に描かれたこの高床式建物の時代は、
まだ野生獣類は草原地帯に大量に棲息し、
人間を脅かす存在であった。
特に牡牛は獰猛でその威力に対する恐れが
神格化され祀られたとの見解もある。
野生獣から収穫した麦などの穀類、特に種とする穀粒を守り、
神の加護を祈願したと理解したいのである。
神は「高み」に座す。
神の座所に至るためには、はしごあるいは階段が必要になる。
高床式神殿には必ずはしごか階段が
ついていなければならないのである。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
まんどぅーかネット
シュメル語・日本語
《Key Word》
アルパチャの碗形土器
高床式建物の時代
旧約聖書創世記第28章
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