2013年8月15日木曜日

高床式神殿の祭神(一)豊饒神(4)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:136頁

 第二章 高床式神殿の祭神・(一)豊饒神(4)

  サンスクリット語に七星を表す krittika (星座名)がある。

 この星座は小童である医方神 karttikeya の乳母とされているが、

 khard を祖語とする同類語と考えられる。

 Rarttikya神の性格はエンキ神によく似ている。

 Krittikaは漢訳では昴(すばる)宿とされている。

 しかし、

 インドの神話から判断すると北斗七星か小熊座であろう。

 サンスクリット語には大熊座(北斗七星)内の星を指す Kratu もあるが、

 karttikeya が小童であることを考慮すれば小熊座の方である。

 七つの星はひしゃくを表す配置になっていて、

 北斗七星の「斗」はそのひしゃくを意味するが、

 またこの形象は角を形作る。

 古代のメソポタミアにおいても

 khard座と呼ばれたことは十分ありえよう。

 サンスクリット語 kratu は

 「知恵、知識、犠牲、供犠」を意味し、

 カルト人の性向に一致する。

 また同類語 kartr は祭官を意味するばかりでなく、

 「創造者」あるいは「創造主」を字義としており、

 最初の知恵者であったことを髣髴させている。

 ARPACHIYAH1976



 『参考』

 Tell Arpachiyah (Iraq).

 まんどぅーかネット

  シュメル語・日本語

 《Key Word》

 北斗七星

 小熊座

 大熊座
 

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