創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:114頁
第二章 牛頭崇拝とハフリ(3)
ハフリは「ファファリ」と同根語であると考えられるのである。
Abre と habre とも当然関連があると判断でいるが、
シュメル語の楔形文字の上で関係づけるのは難しい。
しかし、ハフリが牛の屠殺に担わる者であっても、
牛に対する崇拝者であったと判断できる。
そして、牛信仰の故郷が北メソポタミアであることは
牛頭を掲げた住居跡が多く出土するなどの事情から明らかである。
北メソポタミアにおける「ハフリ」に関係する地名を
現在の地名などがから拾ってみる。
まず第一に
これまで何回か取り上げたトルコからシリアの東端を流れる
ハブール( Khabūr )川、
チグリス川がトルコの西方から来て
イラクへ入る直前に東方からの流れを吸収して南流を始めるが、
その合流点にある町がハブル( Habur )、
それより西方 Midiya との間にイディル Idil とともにあるのが
ハベルリ Haberli で
アッシリア時代の碑文で確認されている町である。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
まんどぅーかネット
シュメル語・日本語
《Key Word》
アッシリア時代の碑文
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