2013年8月22日木曜日

角と「メ」信仰(5)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:155頁

 第二章 角と「メ」信仰(5)

  この me の信仰を最も盛大に行ったのが

 スバル人たちと思われる証拠が」ある。

 スバル人の土地を流れている大河はティグリス河で、

 ギリシャ人が虎の意味で付名したものであること、

 またその名が Dicle 河であることを述べたが、

 この ディクル は虎を意味していない。

 円いもの、敷衍されて、眼ないし瞼を表す。

 シュメル語によるティグリス河の呼称は idigna である。

 これまでアラビア語による解釈によって

 「急流の河」などと解釈されてきたが、

 「眼の河」と考えられるのである。

 シュメル語で id は川を、

 igna は igi-na の短略語で「眼の」を意味すると解釈できる。

  ハブール川がトルコ国境から多くの支流を集めるながら西流し、 

 西方から流れ来るシャブール川と合流して南流する地点の少々東に

 テル・ブラク Tel-Blak 遺跡がある。

 遺跡名は現代名であるが、

 Blak はアルパチア遺跡の碗形土器の垂幕に推察した

 brag に係わる聖所の呼称であろう。

 ARPACHIYAH1976



 『参考』

 Tell Arpachiyah (Iraq).

 まんどぅーかネット

 シュメル絵文字 

  シュメル語・日本語

 《Key Word》

 Dicに係わるle河

 ハブール川

 シャブール川

 テル・ブラク遺跡

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