創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:155頁
第二章 角と「メ」信仰(5)
この me の信仰を最も盛大に行ったのが
スバル人たちと思われる証拠が」ある。
スバル人の土地を流れている大河はティグリス河で、
ギリシャ人が虎の意味で付名したものであること、
またその名が Dicle 河であることを述べたが、
この ディクル は虎を意味していない。
円いもの、敷衍されて、眼ないし瞼を表す。
シュメル語によるティグリス河の呼称は idigna である。
これまでアラビア語による解釈によって
「急流の河」などと解釈されてきたが、
「眼の河」と考えられるのである。
シュメル語で id は川を、
igna は igi-na の短略語で「眼の」を意味すると解釈できる。
ハブール川がトルコ国境から多くの支流を集めるながら西流し、
西方から流れ来るシャブール川と合流して南流する地点の少々東に
テル・ブラク Tel-Blak 遺跡がある。
遺跡名は現代名であるが、
Blak はアルパチア遺跡の碗形土器の垂幕に推察した
brag に係わる聖所の呼称であろう。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
まんどぅーかネット
シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
Dicに係わるle河
ハブール川
シャブール川
テル・ブラク遺跡
0 件のコメント:
コメントを投稿