創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:134頁
第二章 高床式神殿の祭神・(一)豊饒神(2)
北メソポタミアの影響と考えられる単語である。
国名 Malta はラテン語の「結婚させる」の marto に関係する。
結婚は男女が「交わる」ことであるが、
同島の地理的環境は東西南北の交通の要所でまさに
「交差点」であり十字の中心である。
以上のことを根拠とすると、
「交差する」ことは「結婚するする」ことで、
動物の場合は「交配させる」ことで、繁殖を意味することとなる。
シュメル語 bal の派生語 šabal は子供、子孫を表す。
碗形土器に描かれたマルタ十字紋は
豊饒祈願のシンボルと考えられることになる。
別の一角にも二つのマルタ十字紋とともに蛇の姿が描かれている。
これは牡牛の男根の象徴であろう。
シュメル時代に入ってからの、
碑文を刻んだグディア王像を先に取り上げたが、
同王の時代、紀元前二千年頃に作られた神像と思われる人、
頭と牡牛の体した像には、
その腹部に男根がが浮き彫りされている。
土器の蛇には首のあたりにリボン状の紐を結っている。
紐をつけることは祝福されていることの目印で神聖の象徴である。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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シュメル語・日本語
《Key Word》
グディア王像
グディア王像
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