2013年8月23日金曜日

角と「メ」信仰(6)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:156頁

 第二章 角と「メ」信仰(6)

 この遺跡の紀元前四千年紀の神殿から

 「眼の偶像」と呼ばれる石に彫られたか焼成粘土で作られた

 高さ二から十一センチメートルの奇妙な像が

 三百体も数千個の破片とともに発見された。

 この神殿跡にはこのような偶像が

 二万個は埋まっていると推測されている。

 同様の像は同時期の遺跡、例えば

 シンジャール山脈のグライ・レシュ遺跡などからも発見されており、

 奉納のためのシンボルと考えられている。

 エリドゥ神殿の丁字形粘土焼成品と同じ役目である。

 偶像の形象は「二つの眼」と思われる造形が強調され、

 人間の上半身から腕や手・頭の部分は元より鼻や口耳などを除いた、

 時には台の上にドーナツ状の輪を二つ造形しただけの像さえある。

 神殿の内部には十字形の中央広間が組み込まれていた。

 ARPACHIYAH1976



 『参考』

 Tell Arpachiyah (Iraq).

 まんどぅーかネット

 シュメル絵文字 

  シュメル語・日本語

 《Key Word》

 眼の偶像

 シンジャール山脈

 グライ・レシュ遺跡

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