2013年8月25日日曜日

「創世記」カインの本実(2)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:164頁

 第三章 「創世記」カインの本実(2)

  この挿話の語っている内容は明らかに土地(野原・畑)を離れた

 労働者(カイン)の誕生譚である。

 「土を耕す者」、サンスクリット語でいう karasu (農夫)が

 「羊を飼う者」アベルを殺してしまい、

 土地がアベルの血を吸ったことにより

 「土地を耕しても、土地はもはやあなたの実を結ばなくなり、」

 「土地を離れなければならなくなる。」

 「地のおもてから追放されて」
 
 「地上の放浪者」となったのである。

 カインは「エデンの東、ノドの地に住み」、妻を得て子孫を得る。

 その六代の後に「家畜を飼う者の先祖」ヤバルと

 「青銅や鉄のすべての刃物を鍛える者」トバルカインが誕れる。

 もはや多くを付け加える必要はないであろう。

 カインは「労働者」となったのである。

 ヘブライ語の「カイン」は鍛冶屋である。

 ARPACHIYAH1976



 『参考』

 Tell Arpachiyah (Iraq).

 まんどぅーかネット

 シュメル絵文字 

  シュメル語・日本語

 《Key Word》

 エデン

0 件のコメント: