創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:163頁
第三章 「創世記」カインの本実(1)
「創世記」第四章はアダムとイブの子カインについていう。
「アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
日がたって、カインは地の産物を持ってきて、主に供え物をした。
アベルもまた、その群れの初ごと肥えたものと持ってきた。
主はアベルとその供え物とを顧みられなかったので、
カインは弟アベルに「さあ野原へ行こう」といって誘い、
その野原で弟を殺してしまう。」
それを知って主がカインに対していこう。
「あなたは何をしたのです。
あなたの弟の血の声が土の中からわたしに叫んでいます。
今あなたはのろわれてこの土地を離れなければなりません。
(中略)あなたが土地を耕しても、
土地は、もはやあなたのために実を結びません。
あなたは地上の放浪者となるでしょう。」
カインは主に答える。
「あなたは、きょう、わたしを地のおもてから追放されました。
わたしはあなたを離れて、地上の放浪者とならねばなりません。」
「そして、主はカインを見付ける者が、
だれも彼を打ち殺すことのないように、
彼に一つのしるしをつけられた」と結ぶ。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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旧約聖書「創世記」第四章
アダムとイブ
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