創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:128頁
第二章 高床式建物と神殿(6)
楔形文字の牡牛(gu)と階段(galam)は
その刻字が近似している。
つまり、galam は角の別称である。
北メソポタミア地方で牛頭信仰が広がったのも、
死霊は「牛角」である階段を通って神の家に至るとの
想念が発生したからではなかろうか。
Galam は、角を表すラテン語 corunu と同根語と考えられる。
シュメル語の成句として野牛あるいは「野牛の角」となる。
この成句を納得すると極めて興味ある事実が見えてくる。
インド・ヨーロッパ語圏のこの alam-ma を同根後とする呼称が、
地域によって表記は異なるものの
地方名、都市名、川名などとして広がっているのである。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
まんどぅーかネット
シュメル語・日本語
《Key Word》
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