創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:133頁
第二章 高床式神殿の祭神・(一)豊饒神(1)
あの碗形土器の高床式神殿には屋根がついているが、
その形状は牡牛の角のように上に向かって弧を描いており、
牛頭の象徴であろうことをうかがわせている。
碗形土器の意匠にはマルタ十字紋様が四つ描かれている。
十字紋や卍字紋意匠はサマッラ土器に特異な紋様である。
十字紋の上に星形と動物の横身姿と思われる小さな図形がある。
このことにより十字紋が信仰に係わる何かの象徴と判断できる。
マルタ十字の名称は地中海のイタリア半島の西
シシリア島のアフリカ側にある小さな島マルタ Malta国 と関係がある。
首都は Vallette である。
マルタ国は古来独自の文化を保持継続してきたが、
言語的にもラテン語・アラビア語などの影響を受けながら自国語を守ってきた。
そのマルタ語の中に
神への信奉、敬愛、供施、慈愛を表す言葉 arita があり、
また、
Sinjurは宗教的表現でないが、
主・主人・紳士を意味し、
一般的に男性を呼ぶ「~さん」に使われている。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
まんどぅーかネット
シュメル語・日本語
《Key Word》
高床式神殿
マルタ十字紋様
十字紋
卍字紋
サマッラ土器
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