創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:148頁
第二章 カルト人と南メソポタミア(1)
これまでアルパチや遺跡遺跡出土の碗形土器にこだわって、
ハラフ期の北イラクにおける宗教的状況について追求してきた。
紀元前六千年頃
すでに高度に洗練された信仰世界が成立しつつあった
証左がここにあると思われる。
そして、
「祝:はふり」が取り行う祝祭の起源が北メソポタミアにあり、
牡牛の屠殺による奉献が極めて重要な信仰行動であったことが解った。
また、この文化を創造した人たちがカルト人であったこと、
及び彼等は
後になってスバル人と呼ばれたことを確認しなければならない。
南メソポタミアのエリドゥに移住してきた
第一の先住者はどういう人たちであったかが焦点である。
先にはエリドゥに来た人々は
すでに神殿を作る慣習を持つ人々であることを推察した。
そして、これまで傍証してきたとおり
北メソポタミアで高床式神殿を建てる信仰心と技術能力を
獲得したカルト人こそ第一の先住者と考える。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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シュメル語・日本語
《Key Word》
カルト人・フルリ人→スバル人
ハラフ期
祝:はふり
高床式神殿
エリドゥ
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