創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:165頁
第三章 「創世記」カインの本実(3)
「創世記」第九章には洪水神話後の挿話で
ノアの第二子ハムの子として
カインの名に近似したカナンの名を持った者を登場させる。
父ハムが、その父ノアがぶどう酒を飲んで酔い、
天幕の中で裸になっているところを見てしまったために
ノアはその孫に当たるカナンに対していう。
「カナンはのろわれよ。
彼はしもべとなって
その兄弟たちに仕える。」
またいった
「セムの神、主はむべきかな、
カナンはそのしもべとなれ。
神はャパテを大いならしめ、
セムの天幕に彼を住まわせられるように。
カナンはしもべとなれ。」
カナンは、
しもべ(召使)である労働者となることを役目づけられたのである。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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