創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:157頁
第二章 角と「メ」信仰(7)
規模は百十ヘクタールの広さがあり、
ウルク後期に当たる南メソポタミアの
ウルクの市の神殿と同等の大きさで
内部装飾も壁画を石製の円花飾りと
テラコッタのコーンで構成したモザイク、
祭壇には色石で継ぎ合わせた帯状装飾と
金の帯が組み込まれているなど、
ウルクの市の神殿に匹敵するものであったことが知られる。
テル・ブラクのある地籍はスバルトゥの重要な地域で、
スバル人によって創建されたと十分考えられる。
これは、紀元前四千年紀から紀元前三千年紀にかけて
後期ウバイド期文化が北メソポタミアへ影響した結果である。
その文化的特性は煉瓦による神殿造営を第一の要素とする。
Me の信仰が北上し、信仰の象徴として
「眼の偶像」の神殿が作られたのである。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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シュメル語・日本語
《Key Word》
ウルク文化
テラコッタのコーン
スバルトゥ
紀元前四千年紀
紀元前三千年紀
後期ウバイド期
「眼の偶像」
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