創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:154頁
第二章 角と「メ」信仰(4)
me は「眼」を表すばかりではない。
日本語で「台風の目」といわれるように「その中心」を意味するが、
英独語の例にみられるとおり、
「自己・主体」に係わる用語である。
インド・ヨーロッパ語圏において
「自己・主体」を表す用語は「スバル」に係わる。
「スワ sva ・ スヴェ swe 」である。
例を挙げると、インドの十九世紀植民地からの独立運動を
スワデシュ Svadesh 運動、
現在のアフリカ南部にある国名 スワジ Swazi 、
スイス Swiss の国名から スラブ Slav の民族名まで、
さらに日本の諏訪から太平洋の ハワイ Hawai まで関係する。
スバルは十字紋、卍字紋が起源であることはすでにみたが、
十字紋の交差点、卍字紋の中心を me というのである。
北メソポタミアからスバル人とも呼ばれたカルト人が
南メソポタミアへ持ち込んだ
高床式神殿の象徴「牛頭」は
エリドゥの神殿における信仰の歴史のなかで、
「 me 」に変身したのである。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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《Key Word》
台風の目
スバル
十字紋
卍字紋
スバル人・カルト人
高床式神殿の象徴「牛頭」
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