2013年8月6日火曜日

牛頭崇拝とハフリ(2)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:113頁

 第二章 牛頭崇拝とハフリ(2)

 紀元前二千百年頃に神殿において

 牛を供犠する祝祭が行われていたことを記録する一条であり、

 その牛を指して「アブリ」と称していた事実である。

 ハラフ期のアルパチヤ遺跡の時代からは約四千年の隔たりがあるが、

 慣用句化されている様子からすると、

 その語の起源はかなり遡るだろう。

  「ファファリ phahare 」と読める楔形文字がある。

 司祭あるいは聖職者を表す用語である。

 楔形文字「ファ」だけでは枝・翼を意味するが、

 また、「シャ」とも読まれるので「ファファリ」は

 「シャブラ Śabra」とも表記され、

 同じく司祭・聖職者の意味である。

 シュメル語で表現された「ファファリ」を構成する

 楔形文字と意義との間に相関関係を理屈づけるのは難しいので、

 この用語は移入されたものと思われる。

 そこで語源として想起する用語は「ハフリ habre 」である。

 ハフリは明らかに司祭、祝祭の主催者の役目を持っている。

 ARPACHIYAH1976



 『参考』

 まんどぅーかネット

 シュメル語・日本語

 《Key Word》

 ハラフ期のアルパチヤ遺跡

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