創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:160頁
第二章 エンキ神と「メ」の職能(3)
これらの項目は、
都市の国家において
文明化された文化生活を送るための規範を示しており、
エンキ神によって教唆された天則であり、
律法をも想定していたことがみえてくる。
しかし、違反に対する罰則などという内容はなく、
法律という規範でない。
「メ me 」は南メソポタミアにおいて
北メソポタミアに誕れた牛頭信仰の象徴である
角の変身したものであることがを述べたが、
その説明援助する事実がバローチー語にある。
先にバローチー語の角を表す用語が khald の転訛である
kārt であることを紹介したが、
同語における「法律」は kārūd で kārt の派生語となっている。
パキスタンのバルチスタン中心に居住するバローチー人は
メソポタミアの歴史と密接な関係にあるが、その訳は後述する。
ARPACHIYAH1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
バローチー語
バローチー人
バルチスタン
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