2013年7月29日月曜日

メソポタミアの開明期と彩文土器(4)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:88頁

 第二章 メソポタミアの開明期と彩文土器(4)

  紀元前六千年頃になると、

 ハッスーナ文化はハラフ文化に取って替わられる。

 この文化はサマッラ文化よりさらに広い地帯に影響をもたらした。

 天水農耕の南限に沿って

 西方はユーフラテス川の最西を越え、現在のアレッポ辺りまで、

 南東はザグロス山脈まで達した。

 この期には土器製作に語術的向上がみられ、

 二室構造の窯で焼成した彩文土器は見事であった。

 粘土の質も粒子がきめ細かく、

 色彩はサーモン・ピンクが多かった。

 ただ、

 この広い分布圏内には土器形成の異なりが

 地域によって表れることから判断して

 同一民族がその担い手であったとはいえないという

 見解をマイケル・ローフは述べている。

 ハラフの名称は

 ハブール川とその西方ユーフラテス川との間にある

 ウルファ市に近い遺跡名テル・ハラフに因む。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 紀元前六千年頃

 ハッスーナ文化

 ハラフ文化

 サマッラ文化

 ユーフラテス川

 アレッポ

 ザグロス山脈

 サーモン・ピンク

 マイケル・ローフ

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