2013年7月27日土曜日

エリドゥ(1)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:79頁

 第二章 エリドゥ (1)

  紀元前五千年紀に神殿が

 エリドゥに建てられ始めたという事実は重要である。

  シュメルの楔形文字文書の中に『王名表』がある。

 この地を支配してきた原初からの歴代王朝の記録で、

 現存する最古の写本は前二千年紀初頭作成されたものである。

 この写本を紀元前四世紀になって

 バビロニア人でベロッソスという書記が

 転写した写本は

  "[nam]-lugal an-ta èd-dè-a-ba

   [eri]duki nam-lugal-la"

「王権が天より下ってきたのち、

  エリドゥ市が王権の(所在地)となった」

 から始まっている。

 マイケル・ローフによると

 エリドゥについて叙事詩が語る。


  葦は生えていなかった。

  木はできていなかった。

  家は建てられていなかった。

  都市はできていなかった。

  大地はすべて海であった。

  そして、エリドゥがつくられた。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 エリドゥ

 シュメル王名表

 ベロッソス

 マイケル・ローフ

 

 

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