創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:79頁
第二章 エリドゥ (1)
紀元前五千年紀に神殿が
エリドゥに建てられ始めたという事実は重要である。
シュメルの楔形文字文書の中に『王名表』がある。
この地を支配してきた原初からの歴代王朝の記録で、
現存する最古の写本は前二千年紀初頭作成されたものである。
この写本を紀元前四世紀になって
バビロニア人でベロッソスという書記が
転写した写本は
"[nam]-lugal an-ta èd-dè-a-ba
[eri]duki nam-lugal-la"
エリドゥ市が王権の(所在地)となった」
から始まっている。
マイケル・ローフによると
エリドゥについて叙事詩が語る。
葦は生えていなかった。
木はできていなかった。
家は建てられていなかった。
都市はできていなかった。
大地はすべて海であった。
そして、エリドゥがつくられた。
『参考』
まんどぅーかネット
《Key Word》
エリドゥ
シュメル王名表
ベロッソス
マイケル・ローフ
葦
葦
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