2013年7月3日水曜日

ウケ(牛)と保食神(3)


 

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:32頁

 第一章 「ウケ(牛)と保食神」 (3)

  古事記では、

 須佐之男命が大気津比売神に食物を乞ったので、

 鼻口及び尻より種々の味物を取り出し料理して進物としたところ、

 これらの様子を見てしまった

 須佐之男命が怒って大気津比売神を殺してしまい、

 その身の頭に蚕、二つの目に稲種、二つの耳に粟、

 鼻に小豆、陰部に麦、尻に大豆が生えたと記している。

 この大気津比売神はこれまで「オオゲツヒメ」と

 呼称されてきたが、やはり「ウケツヒメ」は

 少々無理があるとしても

 「オゲツヒメ」と称されるべきと考える。

  死体化生の信仰は

 ユーラシア大陸に広く行われきたところである。

 保食神を祀る神社は長崎県の松浦郡に多く、

 その代表的な神社は松浦市御厨町郭公尾免の

 保食神社である。

  阿知女作法の「オケ」は「ウケ」で、

 また記紀の汙気、覆槽の本源はすべて牡牛である。

 そして、天石屋戸の神集いは牛を殺して(伏せて)

 火の中に投げ入れる。

 つまり供儀に捧げる祝祭であったのである

 「伏す」はサンスクリット語のHuで

 「火の中に投げ入れる、捧げる」である。

 日本書紀の「火處焼き」は燔祭と解釈できる。

 《Key Word》

 保食神

 須佐之男命

 大気津比売

 死体化生の信仰

 保食神社

 サンスクリット語
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