2013年7月25日木曜日

メソポタミアと牡牛


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:72頁

 第二章 メソポタミアと牡牛

  ドゥルガーというもう一つの尊称を得た

 デーヴィー女神に関する要件でさらに疑問が生じる。

 女神に刺し殺される悪魔は

 なぜ水牛ないし牡牛の姿なのかなどの疑問である。

 この疑問に対しても魔女ホーリーの原像の考察とも同様であるが、

 インドの資料だけを分析しても

 その本当のところは解ってこないだろうという見解を持つ。

 他の文明地域の資料の中に

 データ収集・分析するのが望ましいと判断する。

 デーヴィー女神が虎を乗物としたこと、

 三叉の矛で突き立てる相手が水牛ないし牡牛の姿であること、

 伏せて圧え倒して足踏みにし、

 その上に立つ行為などの根幹をなす主題に

 モデルがあったのではないかという考察をしたいのである。

 プロトタイプ化した伝承があり、それがインドにも移植され、

 独自の環境の中で徐々にいろいろな装飾が付けられて

 インドらしい物語に成り立ってきたのだろうという

 仮題が提起されるのである。
  
 『参考』

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