2013年7月16日火曜日

ドゥルガー(2)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:40頁

 第一章 ドゥルガー (2)

 艱難(druga)を冠されたこの女神は

 バラモン教の最高神の一

 シヴァ Siva 神の神妃で、

 インドの神々が

 一般にかなり多くの別称を持っているのにならい。

 デーヴィ、サティ、ウマー、パールヴァティ、カーリー、ガウリ

 とも呼ばれる。

 それらの神名はそれぞれに特有の神話に彩られている。

 ドゥルガー神に与えられた尊称は、

 この女神の神話、崇拝の謂れを教えてくれる。

 「マヒシャー・マルディニー Mahiśa-mardini 」はその尊称である。

  mahiśa は水牛ないし牡牛を意味する魔物の名、

  mardini は殺す者、英語の murderei で

 「悪魔水牛を退治するもの」となる。

 またの尊称 Mahiśâsura-sudini は

 「水牛の魔神を圧しつぶすもの」の意である。

 三叉の矛を逆手に取って水牛または牡牛に突き立てている

 女神がドゥルガーの造形を捜し出すのは容易い。

 なぜならば、

 現在においても一般に親しみのあるモティーフであるからである。

 ヒンズー教の神として印刷された図像は

 インドの人々の日常生活に入り込んでいる。

 各家庭の台所やレストランの調理場に張られているし、

 名刺大のカードに印刷された女神は

 人々の懐に入れられ持ち歩かれている。

 食膳の神として豊穣の神として尊崇されているのである。

 『参考』

 まんどぅーかネット


 《Key Word》

 艱難

 シヴァ

 インド神話

 パールヴァティー

 カーリー

 サティー

 バラモン教

 マヒシャー・マルディニー

 

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