ブログのタイトル「大学院講義歴史(創世紀)」は、 日本は平成から西暦2019年に元号が令和に御代代わりしました。 また20世紀も20年前に終わりました。 21世紀は日本にとっても私にとっても「黄金の世紀」です。 「黄金の世紀」に向ってそれぞれが邁進しましょう。 第二次世界大戦(日本にとっては大東亜戦争)が終了して75年目を迎えました。 更に2018年は明治維新からは150年になります。 この間の19世紀20世紀の日本の諸外国との政治外交の歴史は 事により未だ不透明な霧に覆われたままであります。 現在、日・中・韓で歴史認識が問題になっていますが それぞれの当時国が真実の歴史は何であるかの認識にたって 真剣に物事を考え、発言しないと言うだけでは問題の解決にはならない。 令和2年4月吉日
2013年7月26日金曜日
バビロニアの新年祭(4)
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:78頁
第二章 バビロニアの新年祭 (4)
ティアマトとは塩水の海の意であると紹介したが、
シュメルの諸都市にとっては
原初的な神々の母神フブルの別称でもあった。
アッカドの人々の神であるマルドウク神が湿地
つまりシュメル原初的母神を圧倒したというのは、
シュメルの諸都市を
治下に敷いたという事跡の象徴であったのだろうか。
マルドウクの
マル maru は息子の意、
ドゥク dug は壺の意味である。
メソポタミアでは壺を持った神像が多く造られた。
神の壺から流れ出る水は塩からい潮水ではなく、
淡水で甘い水である。
人々に豊饒と安らぎをもたらす神の恵みである。
マルドウク神はそのため
アッカド語で エア Eá 、
シュメル語のエンキ Enki 神の息子とされる。
エンキ神は「地の神」の意であるが水神である。
地を掘ると淡水が湧き出てくる
井戸ないし泉の神というのが専門家の見解である。
シュメルの万神殿には三大神がおり、
「天空の神」アン An 、
「大気の神」エンリル Enlil 、そして
「水の神」であるエンキ神である。
少々混沌とするが、シュメルの人々にとって
原初的母神と述べたフブルは
アン神の父祖神といわれるアンシャル神とともに
もう一つ古い世代の神であったと考えられる。
シュメル人がこの地にやって来て活躍したのは
紀元前三千紀である。
それ以前紀元前五千年紀に
第一の先住民が移住してきてから二千年が経過した頃である。
第一の先住民が集落を作り、
神殿を建てた都市エリドゥの名称もシュメル語ではない。
第一先住民の移動し定住した時期を
専門家は一般にウバイド期と呼んでいる。
『参考』
まんどぅーかネット
《Key Word》
フブル
アン神
エンリル神
エンキ神
アンシャル神
エリドゥ
シュメル人
シュメル語
ウバイド期
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