2013年7月21日日曜日

淀姫と矢保佐神社(3)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:55頁

 第一章 淀姫と矢保佐神社 (3)

  さらに、御厨町および調川町に

 矢保佐神社と称する神社が鎮座している。

 このこれまで正体の知られなかった神社も

 正にドゥルガー女神信仰に係わっていたのである。

 矢保佐は大麦のことである。

 サンスクリット語の大麦 yavasa で、

 その転訛が矢保佐なのである。

 この地方ではドゥルガー女神を信仰し、

 大麦を供え、その豊饒を祈願したのである。

 そして女神から、

 つまり神社から供物として、
 
 麦芽モルツが人々に配られたと考えられる。

 というもの、この地方名松浦郡は

 「魏志倭人伝=魏書倭人章」に登場する末廬に依拠し、

 末廬はマツーラ、

 麦芽モルツから作られた水飴あるいは麦芽糖のことで、

 サンスクリット語 madhuura の転訛した甘味、甜、蜜、

 石蜜奨を意味する。

 後世仏教の時代となって、

 お花祭り、つまりお釈迦さまの誕生を祝う祭りの日、

 寺院では訪れた信者に甘茶がふるまわれたことにも共通する。

 この慣習は

 古代インドの神々の恵み甘露を礼拝者にふるまったことに由来する。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 調川町

 矢保佐神社

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