2013年7月31日水曜日

角の崇拝(2)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:95頁

 第二章 角の崇拝(2)

 メソポタミアを取り囲む山岳地帯で

 現在も飼われている雄羊の角は、

 牛や鹿のように起立することなく、

 頭の側面に従って下がって生える。

 しかも巻くこともなく先の方で

 顔面の方へカーブを取るのが大半である。

 よって、

 釘状の遺物は「雄羊の角」を象徴したものと考える。

 エリドゥの神殿への供犠は絶対的に魚であった。

 しかし、魚には角がない。

 人々はかって信仰の依代として崇めてきた動物のシンボルであり、

 崇拝の依代の代表であった角を

 粘土製の角で代用したと推測できる。

 海岸地帯でしかも湿地帯であった地域は、

 灌漑によって農地化し小麦などの穀物は生産できても、

 多量の牧草を要する家畜の飼育は難しく、

 頻繁に供犠するほど獲保できなかったのであろう。

 彼等の信仰には角が重要であったのだ。

 彼等の宗教的祖地は

 牧畜が行われていた地域にあったと考えられよう。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 雄羊の角

 依代
コメントを投稿