2013年7月14日日曜日

インドの踊子と天鈿女命(4)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:37頁

 第一章 インドの踊子と天鈿女命 (4)

  次に、

 「蹈み登杼呂許志」

 「足を踏みならし」

 である。

 足を踏み鳴らして踊るダンスの代表に

 スペインのフラメンコがある。

 この舞踊はスペイン固有の伝統芸能ではない。

 伝承によるとインドから流れ流れやって来た

 流浪の民によって始められたという。

 あの激しい足踏みとリズムは見聞する者を次第に陶酔させ

 恍惚した気分に吸い込んでいく。

 踊り手は次第にいわゆる「神懸り」し

 聴衆をその境地に曳き込んでいくのである。

 インドの伝統舞踊の中に katak がある。

 かっては吟遊詩人が演じていた舞踊である。 
 
 日本でも靴音を「カタカタ」と表現するが、

 インドでも katakata という。

  Katak はこの足踏みから取られた名称らしい。

 現在インドの宗教はヒンドゥー教が大勢であるが、

 その hindu の語幹 hind には遍歴、

 つまりさまよい行くの意味があり、

 吟遊詩人が各地を道遙しながら

 神譯を歌い上げ神々を賛美したのである。

 そのような吟遊詩人たちによって

 演舞された katak は宗教的雰囲気の強いもので

 「神懸り」的ダンスと理解できる。

本生図と踊子像のある石柱



 《Key Word》

 フラメンコ

 伝統芸能

 流浪の民

 神懸り

 インドの伝統舞踊

 吟遊詩人

 インドの宗教

 ヒンドゥー教

 吟遊詩人

 
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