2013年7月26日金曜日

バビロニアの新年祭(3)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:77頁

 第二章 バビロニアの新年祭 (3)

  ここに引いた「エヌマ・エリシュ」の一部は

 紀元前三〇〇年頃の比較的新しい粘土板文書によるものである。

 この創世神話はけっして新しくはない。

 ジョン・グレイは

 「現存する最古の断片は前一千年紀のものであるが、

  その神話は言語や文体から判断して

  前二千年紀初頭の原本に遡り得ることは確実である」

 といっている。

 前二千年紀の初頭とはセム系民族のアッカドの人々が徐々に

 西北方から葦原である両大河の河口方面へ在り、

 先住の民族と摩擦を起こしていたが、

 前二三五〇年に

 サルゴン大王により遂にシュメルの諸都市を圧倒し、

 彼等の帝国を成立させ、

 アガデに彼等の都市を建設した頃である。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 サルゴン大王

 アガデ

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