2013年7月24日水曜日

左儀杖・左義長・三九郎・どんど焼(1)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:67頁

 第一章 左儀杖・左義長・三九郎・どんど焼 (1)

  インドにおいては、

 一年のうちで全土的に重要な伝統的祭礼がもう一度ある。

 一月中旬のマカラ・サンクランティ Makara samkranti である。

 太陽が黄道上の南から北へ入る日を吉祥の日として祝うのである。

 太陽暦の一月十五日、日本ではいう旧正月がその日に当たる。

 ヒンドウーの暦で太陽が星座にいうマカラ宮に移転 samkranbi する。

 つまりマカラ月が始まることから、

 この吉日はマカラ・サンクランティと呼ばれる。

 この日聖地においては沐浴すると罪、穢れが消えるという。

  さて、日本で一月十五日に古来行われてきた行事に、

 宮廷における左儀杖、また地方により呼称が異なるが、

 三九郎・どんど焼ある。

 左儀杖は三毬杖とも書かれ、

 禁中清涼殿の東庭で青竹を束ね立て毬打三個をゆわえつけ、

 吉書を添えて扇子、短冊ともどもに謡いはやしつつ

 火をつけ燃え上がらせたという行事で、

 市中の巷間で一般的に長い竹数本を立て

 正月の門松、注連(しめ)縄、書初めなどを地域ごとに寄せ集めて焚く。

 その火で餅を焼く風習があり、

 これを食べれば病気や災難などを除けられるという。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 左儀杖

 左義長

 三九郎

 マカラ・サンクランティ

 黄道

 マカラ宮

 どんど焼

 三毬杖

 清涼殿

 門松

 注連(しめ)縄

 書初め
 

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