2013年7月16日火曜日

ドゥルガー(3)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:41頁

 第一章 ドゥルガー (3)

  西インド、ヴィンダヤ山脈の南方アウランガーバード

 北西に名高いエローラの石窟がある。

 仏教、ヒンズー教などの石窟が七十余あり、

 その地域は約二キロメートルに亘っている。

 その中の第一四窟にドゥルガー像が浮彫りされている。

 憤怒の形相の女神は左手で牛の口先を圧さえ、

 右足でその臀部を踏みつけ、

 右手を逆手に矛を持って水牛の背に突き立てている。

 この戦いに臨んだ

 女神は十本の手に十の武器を手草んでいるのだが、

 ここでは四本の手に武器を持たせている。

 この姿こそ

 古事記にいう

 「小竹葉(ささば)を手草(たぐさ)に結ひて

  天の石屋戸に汗気伏せて蹈み登杼呂許志」

 の実像と考える。

 『参考』

 まんどぅーかネット

 《Key Word》

 まんどぅーかのサンスクリット・ページ

 アウランガーバード

 エローラ石窟群

 ドゥルガー像

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