『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:241頁
第四章 ウラルトゥ-4
工芸文化の特徴は青銅による器物及び諸像などの製作にある。
その精巧な作りは鋳造技術の高かったことを示し、
優れた技術的集団の存在をうかがわせている。
クセノポンの『アナバシス』にも、
ギリシャ軍の占領したカルドゥコイ人の村の家々には青銅製の
什器が多数具えてあったが、
ギリシャ軍は一切手をつけなかったと記されており、
青銅製物品が一般的に幅広く使用されていたことを伝えている。
ウラルトゥ語はフルリ人の言語と直接的係わりがあるが、
フルリ集団が鉱夫であり、
青銅を加工する技術集団であったこととの結びつきを如実に語っている。
紀元前八百年頃のメヌア王の碑文には青銅ばかりでなく、
鉄工技術についても触れられており、
この時代すでに鉄を巧みに利用していたことを示している。
地元に産出する鉄鉱石を大いに利用した結果でもあろう。
同王の碑文は七〇点以上見つかっているが、
その内容は金属加工のほか宮殿、灌漑用水路、倉庫、神殿などの
建築計画について記述されている。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
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ウラルトゥ
ウラルトゥ語
クセノポン
アナバシス
カルドゥコイ
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