2013年9月4日水曜日

カルト(スバル)人の地中海進出(2)フィリステル-3


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:184頁

 第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(2)フィリステル-3

   Philister については、紀元前一二三〇年頃から

 エジプトの海岸に現れた「海の民」と呼ばれる地中海東部に起った

 海の流浪民のうち、

 武装集団パラサティ Peleset が

 チェケル Tiekkel とともに当該地域に上陸して

 都市を形成したことによるとの見解が是認されている。
 
  Pelesat は

 ダニエル書第五章に語られる tekel、u-pharsin(二五)と

 関連しているようにみられる。

 Tekel は Tjekkel を、Phărsin は  Peleset に対応し、

 続く条句で

 「テケルはあなたが秤で量られて、

  その量の足りないことがあらわれたことをいうのです(二七)。

  ペレスはあなたの国が分かれて(二八)」と説明される。

 Phărsin/peres は創世記第一〇章に

 セムの子孫ペレク peleg を

 「これは彼の代に地の民が分かれたからである(三五)」

 と説明している「分化」と字義とする同類語である。

  Tjekkel 及び Peleset はエジプトの史料にのる

 「海の民」九武装集団に含まれる集団名でるが、

 ケレテはその九っの集団名に含まれていない。

 つまり、

 ケレテ人は「海の民」の属さない人々であったと考えた方がよい

 と思われるのである。



 ARPACHIYAH 1976

 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Iraq).

 まんどぅーかネット

 シュメル絵文字 

  シュメル語・日本語

 《Key Word》

 海の民

 ダニエル書第五章

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