創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:185頁
第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(2)フィリステル-4
Chevethites について、
彼等の祖地がクレタ島( Cret )とする見解が
西欧の専門家によって採られてきた。
例えばアメリカの『 Evangelical Commentary on the Bible 』は記す。
Kerethite is a reference to the Cretan origin of philistines.
確かにアシュケロンには同市で最古の神殿とされる
「ミノス神殿」があることが知られているほか、
ガザ市はローマ時代に「ミノスの後裔」と喧伝されたが、
牛角崇拝の神殿信仰がクレタ島から来たとは限らない。
カナン神話の主神バアルは牡牛の上に立つ神であり、
「ケレト」自身が牛角であることは言うまでもない。
ガザ gaza の地名はアッシリアを Gadatas と称すが、
この Gada- が転訛したものであろう。
この語はシュメル語の Gud の同類語とかんがえられるので、
牡牛を市名に冠したものである。
ARPACHIYAH 1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
まんどぅーかネット
シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
Evangelical Commentary on the Bible
クレタ島
ミノス神殿
アシュケロン
カナン神話の主神バアル
0 件のコメント:
コメントを投稿