『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:195頁
第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(3)カナン神話-3
カナン神話で支配的権威を誇る神はバアル・ハダトである。
バアル神は天の宮廷の王位に着くと、
牡牛の角をつけた王冠により象徴されるようになる。
その祭儀に供される獣は牡牛である。
その性格は
南メソポタミア神話のエンリル、マルドウク、アダト、
アッシリアのアッシュル神に類似しており、「行政官」である。
バアル神話における同神の演ずる主要な役目は
農業の収穫に係わる季節循環と節々の式典に登場することである。
また、同神の持物は雷光で、雨をつかさどる天候神でもある。
農業地帯であるカナンにとってバアル神に代表された
牛頭信仰は盛大であった。
バアル神殿も数多く造営され、
旧約聖書にはその様子がたくさん語られ、
信仰の根強よかったことがうかがわれる。
ARPACHIYAH 1976
高床式建物・神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
カナン神話
バアル・ハダト
バアル神話
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