『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:210頁
第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(6)ラチウム(ローマ)-4
Luper はラテン語では狼であるが、この祭儀の Luper とは
「山羊の毛皮から切り取られた細紐」であることが理解できる。
その同義語にはマルタ語の他にギリシャ語の ruta 手綱、鞭、
英語の lash 鞭紐などが挙げられる。
また、紐は fever と称されるというが、
この語はマルタ語の habel 網に対応する。
マルタ語に ghal アール という「洞窟」を表す用語がある。
これは Lupercal の cal に対応する。
よって、この祭儀の名は「山羊の毛皮鞭の洞窟際」ということになる。
祭司達は「山羊の毛皮を腰に巻く」が、
これはアナトリアのチャタル・フユクの遺跡の牡牛を大書した壁画で
猟人や祭司達が毛皮を腰に巻いて走り回っている風景や
アルパチヤ遺跡の碗形土器に描かれた猟人の姿を思い出させる。
若者の額に犠牲のされた山羊の血が塗られが、これは血をぬることにより
「山羊の権化」あるいは「神人」になるための儀式である。
この神人は Cali ないし Caro-dei と呼ばれるが、
Caro は肉のことで屠殺をも意味する。
洞窟で聖餐が行われるのであるから、
この祭りは明らかに祝祭で、
キリスト教が布教された後のローマでは謝肉祭となり、
カトッリク教の重要な儀式となり、
現在カーニバルとして世界各地にその名称のお祭りが行われている。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
まんどぅーかネット
シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
イラク・イラン遺跡調査団―旧大陸文明の起源
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