2013年9月26日木曜日

フルリ人とミタンニ国-1


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:232頁

 第四章 フルリ人とミタンニ国-1

  岩波講座「世界の歴史」は述べる。

 「いわゆる古代人によって

  スバルトゥと呼ばれた

  この地方の原住民の名であり、

  フルリ人と呼ばれたものの名である。」

 第三章のスバルトゥに係わる節で取り上げた

 アッシリアの初代から第三十代までの王名についての記述である。

  イラクの北端、大ザブ川がトルコ領から国境を超えて

 イラクに入り南東へ行く流れの南側の山地は

 ハリル Harir 山脈と呼ばれる。

 山脈の東端、大ザブ河畔にゼバル Zebar の町があり、

 その付近に東方からシャムダール川が大ザブ川へ流れ入る。

 この地域はハブール地帯の一部であり、

 いわゆるフルリ Huluri 人の発生の地と推測される。

 フルリ人は、紀元前二千年後のスバルトゥの別称として考えられてきた。

 彼等の出身地については不明であるとされてきたが、

 上記の地名を考慮すればスバル人(よってカルト崇拝の仲間である)のうちの

 ハブール地方の東北部を拠点とした集団であったと考えられる。

 この地方は針葉樹林帯内にあり、杉林が広がり、

 平原には牧草が繁茂していたとみられ、

 ゼバールの町名が示す通り羊などの牧畜が主な業柄であったと思われる。

 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿


 牛頭を象った神社建築の棟飾部



 『参考』

 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 まんどぅーかネット

 シュメル絵文字 

 シュメル語・日本語

 《Key Word》

 岩波講座「世界の歴史」

 大ザブ川

 針葉樹林帯

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