『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:232頁
第四章 フルリ人とミタンニ国-1
岩波講座「世界の歴史」は述べる。
「いわゆる古代人によって
スバルトゥと呼ばれた
この地方の原住民の名であり、
フルリ人と呼ばれたものの名である。」
第三章のスバルトゥに係わる節で取り上げた
アッシリアの初代から第三十代までの王名についての記述である。
イラクの北端、大ザブ川がトルコ領から国境を超えて
イラクに入り南東へ行く流れの南側の山地は
ハリル Harir 山脈と呼ばれる。
山脈の東端、大ザブ河畔にゼバル Zebar の町があり、
その付近に東方からシャムダール川が大ザブ川へ流れ入る。
この地域はハブール地帯の一部であり、
いわゆるフルリ Huluri 人の発生の地と推測される。
フルリ人は、紀元前二千年後のスバルトゥの別称として考えられてきた。
彼等の出身地については不明であるとされてきたが、
上記の地名を考慮すればスバル人(よってカルト崇拝の仲間である)のうちの
ハブール地方の東北部を拠点とした集団であったと考えられる。
この地方は針葉樹林帯内にあり、杉林が広がり、
平原には牧草が繁茂していたとみられ、
ゼバールの町名が示す通り羊などの牧畜が主な業柄であったと思われる。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
まんどぅーかネット
シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
岩波講座「世界の歴史」
大ザブ川
針葉樹林帯
0 件のコメント:
コメントを投稿