創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:190頁
第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(3)カナアン(カナン)-2
カナンの沿岸地帯には交易都市が続々育っていくこととなる。
現代の都市名ベイルートは
シュメル語において「輝く」の意味から金属に敷衍(ふえん)されて
使われる bar から派生した Berybos が古代の都市名であった。
シュメル語の鍛冶工 de の同類語 Dor 名の都市がカルメール山の南にあった。
この dor を基礎としたと思われる都市が Zor で、別称 Tyrus である。
この都市名には、
ドイツ語で Zinn 、英語で tin となる錫のおもかげが隠されている。
都市名ゲバル Gebal は
シュメル語の青銅を表す zabar ないし kabar の同類語による。
このように金属特に青銅と関係した地名が多い。
その背景には同地域に銅産地をかかえていたことによるだろう。
レバノン山脈で銅が産出したばかりでなく、
至近のキプロスから多量に入手できたのである。
ARPACHIYAH 1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
ベイルート
レバノン山脈
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