『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:230頁
第三章 地中海人種-2
以上にみた地中海人種の特性は、
メソポタミアの古代紀元前七千から六千年の間の
サマッラ式土器期のイラク中部にあるチョガ・マミ遺跡から
出土した彩文女性頭部土偶に酷似している。
長い髪を巻き上げて頭上で纏めていることを考慮しても長頭で、
顔は卵型、鼻がよく伸び、唇が厚く張っている。
目が大きく造られているのはシュメルの彫像にもみられるように
メソポタミアにおける全般的特性である。
同じくイラクの中部にあるテル・アル・ソワン遺跡の
サマッラ期の墓地から出土したアラバスター製人物像は、
長頭で鼻がよく通っている。
さらに紀元前三千一百年頃の北メソポタミアのテル・ブラク
「眼の神殿」から見つかった石製頭像は、
鼻が高く取られ、唇も厚めに彫られ、目も大きく、
チョガ・マミ遺跡の人頭土偶の特徴を踏襲している。
また、紀元前三千年頃の古代都市トゥトゥヴの
テル・ハファージェ遺跡の長円形神殿から出土した銅製
「箱を頭に乗せた人物立像」の頭部の特徴も全く
「女性頭部土偶」と同じで、複製ともいえる。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
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シュメル語・日本語
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