創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:178頁
第三章 スバル人の商業活動(4)
古アッシリアの初期三十代の王名はシュメル名でもなく、
セム系でもないことが知られるが、
これらの王名はスバル人のもので、
彼等が軍事力によったのではない、
それが神殿によって統率されていたにしても
商人国家を形成していたのである。
西アジアにおいて
貴重な錫の商業権を独占していたことをうかがわせるのが
annakam と呼ばれる前期アッシリア商人(といってもスバル人と思われる)が
アッシュールからアナトリアのカネシュへ運んで行った金属名である。
正確には何の金属であったか疑問もあるようだが、錫と考えられている。
シュメル語の anna は錫と鉛少々の合金とされている。
アッシリア商人が主に扱ったのは金属と
ウガリットを窓口とする織物・染料であったが、
スバル人が確立したネットワークは
古アッシリアを重商主義国家として発展させていったのである。
ARPACHIYAH 1976
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq).
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シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
アッシリア王名表
アッシュール
カネシュ
古アッシリア
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