『Yahoo!天気・災害』
創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:233頁
第四章 フルリ人とミタンニ国-2
紀元前二千年頃のアッカドの粘土板に書かれた
スバルトゥに関する記載のなかでフルリ huluri の字義については
セム語のなかに huluri に音声の近似した pillurtu という
「交差」を表す用語があり、
シュメル語「十字」のアッカド語読みと考えると、
フルリ人がスバル人であることが納得できる。
Pillurtu の語幹と係わる動詞形(交差する)は eberu で、
シュメル語の bal の同祖語であり、
その字義には「追い越す、更に延ばす」の 内容を含む。
だが、フルリが彼等の集団の特性を表しているとするならば、
アッカド語の huru(掘る) 、haru(掘り出す)、 haruru(掘る)に関連しよう。
その字義はすべて山を表すシュメル語の hur にも係わると思われるが、
フルリ人とは金属鉱山で金属を掘り出す鉱夫を想起させるのである。
アッカド語の山表す用語に hursu があり、
hurusa は「金、黄金」の意である。
いわゆる山岳を表記するアッカド語は šadu であり、
hurusu は鉱山の意味であると思われる。
フルリ人は、スバル人のうちで鉱業あるいは金属加工を業とする
thveli(金属工) の技術集団であった可能性がある。
スバル人商業集団の一部であったのである。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
まんどぅーかネット
シュメル絵文字
シュメル語・日本語
《Key Word》
0 件のコメント:
コメントを投稿