2013年12月14日土曜日

ヤーダヴァ族の勢力(2)


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 旧約聖書「創世記」:牛角と祝祭・その民族系譜:411頁

 第七章 メルッハとオフル

 「ヤーダヴァ族の勢力」(2) 

  インドのアラビア海の奥カンベイ湾の海岸平野に

 ロータル遺跡がある。

 グジャラート市の南西80㎞に位置する。

 B・K・ターバルによると、

 紀元前2300年~1500年近くまで存続した海港の遺跡である。

 同市は乾煉瓦の周壁で守られ、その東側の外壁に沿って埠頭を

 付設した船溜まりが、

 長さ約200メートル、幅40メートルにわたり築かれていた。

 市内には穀物倉あるいは倉庫やビーズの製作炉と工房、

 銅鍛冶の工房の遺構が発掘されている。

 遺品としては印章、サイコロ形の分銅、円盤状のビーズ、ノミ、

 釣針・錐の銅製品や鋳塊、腐蝕紅玉髄のビーズなどで、

 海洋交易のための施設や、

 サルゴン王のメルッハからの輸入品に対応したような条件が

 ここにはみられる。
 
 印章の中にペルシャ湾式のものもみられ、

 明らかにメソポタミアとの交易を行なっていた証左となっている。

 ロータルはマルワ地方への入口の地に当たり、

 サバルマティ川などの河川を通して産品の集散に便利な地でもある。

 現在のニューデリ市の北西にハリヤナ州があるが、

 そのクリシェートラ県にバグワーンブラ遺跡がある。

 この遺跡の紀元前1700年以降の彩文灰色土器の中に、

 破片ではあるが、北メソポタミアの

 アルパチア遺跡の彩文とよく似たものがあり、

 何らかの文化的伝播があったのではないかと思わせる。

 まずマルタ十字紋に円周をつけたもの、

 またこれも菊花紋状に月桂樹の葉を6枚を配列して

 その先を二重の円周で結んだものがある。

 どのような容器に使用されたのか不明であるが、

 アルパチア遺跡のものとの類似が単なる偶然とは思えない。

 《Key Word》

 アラビア海

 カンベイ湾

 ロータル遺跡

 グジャラート市

 印章

 サイコロ形の分銅

 円盤状のビーズ

 サルゴン王

 メルッハ

 ペルシャ湾

 メソポタミア

 サバルマティ川

 ニューデリ市

 ハリヤナ州

 クリシェートラ県

 彩文灰色土器

 アルパチア遺跡の彩文

 マルタ十字紋に円周

 菊花紋

 月桂樹

 アルパチア遺跡

 アルパチア遺跡の土器



 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 
 ハラフ期の土器について

 アルパチア遺跡出土の碗形土器

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 ARPACHIYAH 1976

 高床式神殿

 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 神社のルーツ

 鳥居のルーツ

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