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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
旧約聖書「創世記」:牛角と祝祭・その民族系譜:437頁
第八章 インド文化と祝祭
「聖典とウバニシャット」(1)
(1)ヴェーダ(聖典)
ヴェーダ veda はアーリア人が作り上げた宗教的な文献で、
その意味は「知る」「知識・智恵」の意味であったが、
徐々に宗教的知識のこととなり、
バラモン教の教典へとその定義を変えていった。
以下光島督「印度の聖典と神々」を参考に概略を紹介する。
ヴェーダ文献の中心は
祭式呪法に用いる讃歌、祭詞、呪詞を集めたもので
以下の四種がそれに含まれる。
(a)リグ・ヴェーダ Rigveda,ऋग्वेद :
僧侶(hotr)が諸神を祭壇に勧請するために誦じる讃美歌集。
成立年代には諸説あるが、
紀元前1000年頃には成立していたらしい。
(b)サーマ・ヴェーダ Sāmaveda, सामवेद :
祭官達による聖歌隊が歌う儀式用讃美歌集で、
リグ・ヴェーダの抄録集である。
サーマは神に捧げる酒の名前に依る。
(c)ヤジャール・ヴェーダ yajurveda, यजुर्वेद :
司祭 Adhvaryu の唱える祭詞を集めた祈祷集で、
その四分の一はリグ・ヴェーダからの引用。
このヴェーダを基礎資料として作られている。
Adhvaryu は供犠の実務をなす祭官である。
(d)アタルヴァ・ヴェーダ Atharvaveda,अथर्ववेद :
息災増幅の呪法、魔術を集めたもので散文で書かれている。
後の三ヴェーダの成立年代は
紀元前1000年から紀元前800年頃とみられている。
しかし、これらの長編が書くことによってできたものでなく、
口伝により製作継承されたことに
インド的特性があり驚きである。
筆録されたのは紀元後のことである。
《Key Word》
光島督「印度の聖典と神々」
リグ・ヴェーダ
サーマ・ヴェーダ
ヤジャール・ヴェーダ
アタルヴァ・ヴェーダ
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿、牛頭、空白の布幕、マルタ十字紋等
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq)
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
アルパチア遺跡出土の碗形土器
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
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