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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
旧約聖書「創世記」:牛角と祝祭・その民族系譜:342頁
第六章 イスラエル人と月氏:イスラエルと月氏(2)メディアから安定へ-4
月氏は敦煌と祁連山(両方とも甘粛省内)との間にいたと
史記大宛列伝はいう。
同列伝は紀元前一三九年に
前漢の武帝が張騫を西域の大月氏に向けて派遣した事情と
西域・中央アジアの状況を報告したものである。
月氏について中国の史料には和氏、禹氏、牛氏などと表記される。
「漢書地理志」で月氏道の名を載せた安定は
現在の安西、安北、安南(新疆区)がその遺称で甘粛省の西の端にあり、
敦煌を中心とする。
そのまた西南の外れに現在、
阿克塞阿哈薩克(アクサイ・カザフ)族自治県があるが、
その都市名が博罗轉井である。
同市名を中国語読みすると、Pak-luo-zhuan-jing となるが、
これはパリサイで
英語の pharisee 、
ドイツ語のPharisäer であり、
キリスト教の時代に
「内面的戒律よりも外面的規則を重要視した
ユダヤの政治宗教的一団」の名に対応するもので、
ヘブライ語と解釈できるのである。
ここにおけるその銘名は、そのような宗教的立場の表明ではなく、
その原義が「離れている者」であることから、
遠く原郷のイスラエルを離れているとの意味に解釈できる。
民族名は中国語の訓音では A-ke-Sak-Ha-sa-Ke となる。
Hasaka 哈薩克はカザフ Kazakh 族のことである。
その母体はウィグル族で、
九世紀にモンゴルの東部にいたが契丹に追われて西遷し、
一部がこの地方に定住し遊牧から農業へと生活の形態を変えた。
彼等をウィグル・カザフ族といい、
後に単にカザフ族といわれるようになった。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
アルパチア遺跡出土の碗形土器
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ