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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:307頁
第五章 旧約聖書「創世記」:(2)ハムの子孫:(b)クシの子ニムロデ-2
ニムロデ Nimrod は先に述べたとおり Ninurut 神のことである。
ニヌルタ神はシュメルの三大神エンリルの息子とされる。
とすれば、
その父神クシはエンリル神ののことで、
国神は天の行政官 Kus (監督)である。
ニヌルタは虎の顔に有翼の戦士神であるが、
本来北メソポタミア・ハブール地方の神であったと思われる。
虎がチグリス川の名称の起こる要因でもあること、
また鷲を意味するニシル(現在のヌサイビン)の地名が
同地方にあることから明らかである。
「彼の国は最初シナルの地にあるバベル、エレク、アカデ、カルネ」
と述べるが、シナル(シュメル)の地、
特にラガシュ市に神殿のあったニンギル神が
ニヌルタ神とみなされるようになったもので、
北メソポタミアのアッシリアに入り、
カルネはかってのカルフ市で現在そこはニムルドと呼ばれている。
また、ヴァン湖の西にはニムルト Nemrut 名の山と小さな湖がある。
ニムロデがシュメルに本拠があって
次第にアッシリア地方へ進出していったと解釈しているのは
セム系アムリ人(アッカド人)が北上して
スバルトゥの地を支配した経緯に依るものであろう。
また、クシ、ニムロデをハムの子孫とするのは、
エンリル神が天神であるからである。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
アルパチア遺跡出土の碗形土器
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
《Key Word》
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