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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:287頁
第五章 旧約聖書「創世記」:(1)エデンの園-1
このエデンの園が聖書の著述者の仲間にあった
観念的楽園を具体化したものであることを受容しながらも、
その場所がどこにあったかを探る研究がされてきた。
比定地はばらばらで確実性が低い。
第一に「東のかた」といっているが、
どこを視点としていっているのか不明である。
「エデン」がシュメル語の平原を意味する eden と同音であることより
メソポタミアのシュメル地方、
つまり、
ユーフラテス川とチグリス川のペルシャ湾への河口地帯を
比定する見解もあるが、これはあり得ない。
エデンは川の流れ出す所で、流れ込む所ではない。
また木々の茂る所である。
主が土から造った人間アダムの系譜に連なる
ノアは糸杉で箱舟を作ったのであるから、
針葉樹が茂っている所を想定しなくてはならないだろう。
創世記では続く四つの川の説明以外推測させる資料を与えていない。
しかし、エデン名はエゼキエル書第二七章23-24に現われる。
イスラエルのソロモン王の交易相手を説明している節句である。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Ir aq).
ハラフ期の土器につ い て
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
《Key Word》
エゼキエル書第二七章
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