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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:300頁
第五章 旧約聖書「創世記」:(1)ヤペテの子孫-1
ヤペテの子孫は
ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラスであった。
ゴメルの子孫は
アスケナズ、リパテ、トガルマ。
ヤワンの子孫は
エイルシャ、タルシン、キッテム、ドダニムであった。
これから海沿いの地の国民が分かれて、
おのおのその土地におり、その言語に従い、
その氏族に従がって、その国々に住んだ。
☆ゴメル Gomer :キンメリア Cimmeria 黒海の北岸地方にいた部族。
アッシリアとウラルトゥの文書にガミル人として表れる。
彼等は紀元前八世紀にアッシリアへ初めて入った。
クリミア半島の名はこの部族名に依る。
ウラルトゥ国には北方より侵入し同国の衰退を来し、
アッシリアの滅亡にも加担した。
☆マゴグ Magog :マゴイ Magoi ペルシャの祭儀を担った部族、
ここではペルシャを意味したと思われる。
☆マダイ Madai :メディア Media 新アッシリアを滅ぼした
アナトリアからペルシャ、バクトリアに広がる王国を築いた。
☆ヤワン Yavan :ギリシャを意味するが、
イオニア Ionia がその言語である。
☆トバル Tubal :タバル Tabar
紀元前十世紀にアナトリアのタウルス山脈の北に建国された。
アンバリス王はウラルトゥのルサやフィリギアのミダスに使いを送った。
紀元前七一三年にアッシリアに併合された。
☆メセク Mesheh :ムシア Musia アナトリア西方の地名である。
紀元前十世紀から七世紀にかけてはフィリギア Phrygia 国があった。
☆テラス Tiras :トラキア Thracia
ムシアからマルマラ海を渡ったイスタンブールの西方、
現在ギリシャの一部からブルガリアに広がる地帯
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器につ い て
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
《Key Word》
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