創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:320頁
第五章 旧約聖書「創世記」:ヘブライ人とユダヤ人-3
後の紀元前十世紀にヘブライ国を統一した<ダビデ王/a>は、
このユダ家の出身で、
その王国が分裂した時南方にできたのがユダ王国で、
現在ヘブライ人がユダヤ人と呼ばれるのはダビデ王の偉業に依拠する。
ユダヤ人は三日月を象徴として信奉する。
三日月はメソポタミアの支配的王権の象徴である太陽、金星とともに重要である。
新バビロニアの紀元前六世紀のナボニドス王のものとみられる石盤には、
目、太陽、金星が刻まれている。
新アッシリア時代においても
紀元前七世紀のエサルハドンがサムアルに建てた石碑、
紀元前九世紀のシャムシ・アダト五世のカルフから
出土した石碑にも刻まれている。
三日月神はシュメル語でナンナ神といい、
ウル市の主祭神でナンナ神殿があった。
アブラムの一族が居住していた「カルディアのウル」で、
発掘により知られている神殿は
紀元前二一一二年から二〇〇四年にかけての建物とみられる。
ナンナ神はセム語系であるアッカド語がシン Sin 神と呼ばれるが、
その祖語は en-zu (神-月)である。
《Key Word》
前1200年のカタストロフ
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器について
アルパチア遺跡出土の碗形土器
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
ARPACHIYAH 1976
高床式神殿
牛頭を象った神社建築の棟飾部
神社のルーツ
鳥居のルーツ
0 件のコメント:
コメントを投稿