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創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:294頁
第五章 旧約聖書「創世記」:(3)ギホン川-1
第二の川ギホン Gihon 川はクシ Cush の全地を巡るという。
この川をナイル川と考える解説者が多い。
その理由は、エジプトのナイル川上流にクシ名の地方があることと、
ヨーロッパ人がエデンの園を世界の中心と考え、
地上の広い範囲に旧約聖書の物語を拡大しようとする意識が
潜在していることに依る。
同様の解釈をする例は他にもある。
ソロモンの交易相手名をイベリア半島のタルソスに比定したり、
またアーリア人の祖地を北ヨーロッパにこじつけたなどが
その自己中心的発想による曲解の例である。
このクシの理解についてもその凡例の一つでる。
クシをエチオピアと解釈するのが伝統である。
ドイツ聖書協会の現代語版は Kush に留めている。
アメリカ聖書協会の一六一一年発行の
「キング・ジェームス版」はエチオピアと記していたが、
同協会の新版では Kush と記載替えしており、
聖書関係者の間にもクシをエチオピアとすることに
疑問のあることを示している。
ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
(アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている)
牛頭を象った神社建築の棟飾部
『参考』
Tell Arpachiyah (Iraq)
ハラフ期の土器につ い て
ハブール川
ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
《Key Word》
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