2013年11月9日土曜日

(3)ギホン川-1


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:294頁

 第五章 旧約聖書「創世記」:(3)ギホン川-1

  第二の川ギホン Gihon 川はクシ Cush の全地を巡るという。

 この川をナイル川と考える解説者が多い。

 その理由は、エジプトのナイル川上流にクシ名の地方があることと、

 ヨーロッパ人がエデンの園を世界の中心と考え、

 地上の広い範囲に旧約聖書の物語を拡大しようとする意識が

 潜在していることに依る。

 同様の解釈をする例は他にもある。

 ソロモンの交易相手名をイベリア半島のタルソスに比定したり、

 またアーリア人の祖地を北ヨーロッパにこじつけたなどが

 その自己中心的発想による曲解の例である。

 このクシの理解についてもその凡例の一つでる。

  クシをエチオピアと解釈するのが伝統である。

 ドイツ聖書協会の現代語版は Kush に留めている。

 アメリカ聖書協会の一六一一年発行の

 「キング・ジェームス版」はエチオピアと記していたが、

 同協会の新版では Kush と記載替えしており、

 聖書関係者の間にもクシをエチオピアとすることに

 疑問のあることを示している。


 ARPACHIYAH 1976:高床式神殿
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 『参考』
 
 Tell Arpachiyah (Iraq)

 ハラフ期の土器につ い て

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur

 《Key Word》

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