2014年1月25日土曜日

三星堆の祭祀(7)


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 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 旧約聖書「創世記」:牛角と祝祭・その民族系譜:482頁

 第九章 中国の祝祭と皇帝

 三星堆の祭祀(7)

 (2)中国の祝祭(3)

  三星堆からは多くの容器が見つかっているが、

 青銅龍虎尊容器のような壺類も多くあった。

 これらは祭儀用の酒を入れたものと考えられる。

 犠牲獣を盛る容器や酒器は総称して彝器(いき)と言われるが、

 その構成要素、

 「彝」の上半分は鶏を意味し、

 下半分「廾」は羽交い締めにすることであるという。

 つまりは羽交い締めにして鶏血を絞り出すものである。

 彝器とは鶏の血で清められたもののみをいう。

 旧約聖書レビ記において小鳥の血で浄める節句を紹介したが、

 中国でも同じ行為をしたのである。 

  祭儀に使われる酒は欝鬯酒という。

 欝金香草を煮て、

 これを黒黍(くろきび)で醸した酒を和ませて造った酒である。

 丁度インドのソーマ酒に相当する。

 欝鬯酒は祭において神に献げられ、その後に地に注ぎ神の降臨を願う。

 この儀礼を「祼(かん)」といい、

 儀礼の後に祭に会した賓客たちが酒を酌み交わすことができる。

 彝器は祼のための酒器を特定していう場合もある。

  祝祭はこれで終わりではない。

 「痤(えい)」という儀礼が行われる。

 これは本来「うづめる」「かくしうづめる」意味であるが、

 儀礼的には「地を祭ること」で「犠や玉を埋めること」である。

 つまり燔柴(はんし)し終わった犠牲獣の骨灰や玉器を

 地中に埋めることである。

 また「儀礼・覲礼」に

 「地痤(ちえい)を祭るは月を祭るなり」とあり、

 地を祭る痤は月を祭ることでもある。

 三星堆において

 祭器が骨灰とともに地中に埋もれていた理由は

 この痤の儀礼に依るものと考えられる。

 天地を祭る儀礼が行われていたのである。

 《Key Word》

 中国の青銅器
 彝器(いき)

 旧約聖書レビ記

 欝鬯酒
 欝鬯酒
 欝鬯酒
 黒黍
 ソーマ酒

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 

  
 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 『参考』
 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 アルパチア遺跡出土の碗形土器

 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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